【開催レポート】 福祉事業所・ものづくり企業・ｱｰﾃｨｽﾄのコラボ作品多数 -大阪 千里阪急「日本の手仕事作品販売会」1週間で1000人超が来場- ～福祉のフェアトレードの取り組み　障害者理解の後押しに～

マザーネスパブリッシング（代表：羽塚順子）は、日本の手仕事作品の販売会である「自然とつながる暮らし-ウェルフェア・トリップ-」を、大阪の千里阪急にて、去る6月12日〜18日に開催しました。全国の福祉事業所38箇所と、老舗ものづくり企業12箇所と、6人のアーティストにより（以下「３者連携プロダクト」）、新たに命を吹き込まれた2800もの多数の製品ラインナップを展示販売いたしました。　　　　

素敵な作品に魅了されるお客様たち

当日は、商品それぞれのデザイン性の高さと商品点数の多さに驚かれ、思わず足を止めて購入する方々が多くいらっしゃいました。「かわいい！」「素敵〜」という声で夢中で選ぶ女性客の姿が多く、商品それぞれが、障害ある方々により生み出されたと知って、また驚かれておりました。主催の羽塚順子は、15年余り、全国の障害者施設を巡り、その驚く才能や可能性に魅了されてきました。今回の展示販売会に訪れた方々の多くが声に出していたように「障がい者が作った商品だから(社会貢献のために)買う」ということではなく、「素敵だから思わず手に取って買う。そしたら、社会貢献にもなっている」ということが一番嬉しい、と話します。

障がい者の職業の選択肢の幅を広げ、正当な労働対価のある社会の実現を目指す

これら３者連携プロダクトは、ウェルフェアトレード(※2ページ目注釈あり)の一つの取り組みとして、今度、「スローギフト」として、企業のノベルティとしての受注生産品となる他、不定期な展示会での販売を予定しております。こういった一連の取り組みの結果として、障がい者の職業の選択肢の幅が広がること、そして、障がい者本人が正当な労働対価を受け取れる社会の実現を目指しています。

■千里阪急スタッフからの声
•福祉×モノ作りという新たな提案ができ、お客様に大変ご満足いただけたと思っております。
•お客様の福祉に対しての関心度が予想以上に高く、私どもも新たな発見となりました。
■お客様からの声
•全部が障がいのある方の手づくりだなんて、びっくりしました。かわいらしいものばかり。
•こんなに細かくて綺麗な刺繍、やってたことがあるからわかるけど、できないです。素晴らしいわ。
•どれも素敵でお値段も手頃で、しかも買えば応援になるなんて。もっとやってほしいです。
•初日に購入したドライフルーツが、ものすごく美味しかったので欲しくてまた来ました。
•説明をきくと、信じられない作り方ばかり。素晴らしい才能をお持ちでびっくりします。
•もっと色々な商品があるのなら、もっと見てみたいです。定期的にやってほしいです。

【出店予定ブランド（50音順・敬称略）】
青葉仁会（奈良県）／アノニマ・スタジオ（東京都）／i t i i t i × HAPPY ECO WORK（熊本県） ／いわみ福祉会（島根県）／おだまき工房（東京都）／大町市社会福祉協議会すずらん（長野県）／岡山社会就労支援センター協議会ふぁみりお（岡山県）／甲斐国物語（山梨県）／嬉々!!クリエイティブ（神奈川県）／キソウキカク（神奈川県）／クラフト工房LaMano（東京都）／倉敷帆布（岡山県）／クリエイティブ・シェルパ（東京都）／Salutサリュ（京都府）／進和学園（神奈川県）／清和会（神奈川県）／ダイアローグ・ジャパン・ソサイエティ（東京都）／筒井時正玩具花火製造所（福岡県）／TENTONE（東京都）／tetote・スローギフト（神奈川県）／徳広エネルギー工房maica米花（長野県）／TOMOS company（栃木県）／にじゆら（大阪府）／パジャマ屋IZUMM（神奈川県）／一越会ひとこし工房（群馬県）／FLAGS design（東京都）／フルーツルーツ（東京都）／萌友-for you（兵庫県）／ムジナの庭（東京都）／れもんワークスグラスアート・ギュイーン木工（徳島県）／和紙作家・森田千晶（埼玉県）他

◾️ウェルフェアトレードとは

福祉のフェアトレード(Welfare +Fairtrade)を指し、全国の福祉事業所で障害のある人たちが生み出す製品の価値を正当に評価し、その価値に見合った適正な価格や方法で流通させることを言います。障がい者の収入や働き甲斐の向上と社会参加を促し、社会の障がい者理解を後押しする仕組みです。

◾️「自然とつながる暮らし-ウェルフェア・トリップ-」とは
マザーネスパブリッシング代表 羽塚順子の書籍「ウェルフェア・トリップ」にて、全国の障がい者で働く異才たちの作品や福祉団体としての取り組みをまとめています。「障がい者✖️老舗ものづくり企業✖️アーティスト」の３者連携が進めば、社会に必要とされる新しいプロダクトができるという信念のもと、今回は、この書籍で紹介された作品他を展示すること、1つの会場にて、「福祉の場をめぐる小さな旅」を体験していただきたい、という想いで展示会名として書籍名を引用いたしました。

◾️マザーネスパブリッシング 代表　プロフィール
羽塚順子（はねづかじゅんこ）
公立中学校特別支援学級で障害児を指導後、リクルート営業職などを経てライターとして3000人以上の著名人らを取材執筆。2009年より思いやりの母性社会づくりをライフワークに、福祉施設は300カ所以上を訪問、児童養護施設出身児童の進学支援、障害者の手仕事と地域をつなぐプロジェクトなどを多数実践。千鳥うちわの職人技を福祉で継承する取り組みなどでグッドデザイン賞を3回受賞、三井ゴールデン匠賞奨励賞受賞。著書『Welfare Trip〜福祉の場をめぐる小さな旅』（アノニマ・スタジオ）『親を頼らないで生きるヒント〜家族のことで悩んでいるあなたへ』（岩波ジュニア新書）など。

アノニマ・スタジオ
https://www.anonima-studio.com/welfare-trip/welfare-trip-index.html
福祉を旅する編集室ウェルフェアトリップ
https://www.instagram.com/welfare_trip/
日本財団公式インスタグラム連載ウェルフェアトリップ
https://www.instagram.com/nippon_foundation/

【メディア掲載実績】
•「My SCUR(マイスキュー)-シニアケアの負担と不安を軽くする-」掲載
https://myscue.com/topics/500353-koyama-welfare
•東京新聞Web版（2024年1月26日掲載）
千鳥うちわ　支え合いの新風　江戸の伝統工芸×福祉　障害者が職人技を分業、輝く特性
https://www.tokyo-np.co.jp/article/305260
•雑誌「FRau」2022年8月号のSDGs特集 掲載