田中絹代メモリアル協会、18年目を迎える「アニメ制作体験教室」の完成披露および劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」無料上映 & トークライブを開催!
2024.10.25
「地域の映像文化の推進」および「青少年の創造力醸成」を目的として、田中絹代メモリアル協会(山口県下関市)が主催する「アニメ制作体験教室」で、小学生から社会人が描いた約1000枚の絵が、約2分間のアニメーション作品として完成しました。
「2024年度 アニメ制作体験教室」特別イベント
田中絹代メモリアル協会(山口県下関市豊田町杢路子2430 / 会長 酒本 哲也)は、2024年11月2日土曜日、シーモールシアター(山口県下関市竹崎町4丁目4-8 シーモール下関2階)にて、「2024年度 アニメ制作体験教室」の完成披露および、劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」の無料上映 & トークイベントを実施します。
2024年9月14日から15日の2日間、下関市内で実施した「アニメ制作体験教室」に、下関市内と福岡県内の小学生から社会人までの39名が参加し、約1000枚のアニメーション原稿を描きました。このアニメーション原稿は、都内のアニメーションスタジオで撮影、編集され、約2分間のアニメーション作品として完成しました。
本イベントでは、この完成作品を披露すると共に、「アニメ制作体験教室」の講師であり、都内で活躍する下関市出身のアニメーターである、吉田 大輔氏が演出を手がけた劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」の無料上映と、吉田氏のトークライブを実施します。
「アニメ制作体験教室」は、2006年に「地域の映像文化推進」と「⻘少年の創造力の醸成」、「次世代のクリエーター輩出への一助となる」 ことを目的に誕生しました。毎年夏季に実施し、今年で17回目を迎えます。(コロナにより2020年度は開催中止。)
参加者が描いた絵を一枚一枚撮影して、一本のアニメーション作品を制作する一般公募型のワークショップは、技術や労力等が必要なことから、国内でも非常に珍しい事業です。
特別イベント 概要
日時 : 11月2日(土曜日) 13:00〜16:20 ※参加無料
会場 : シーモールシアター(シーモール下関2階)
〒750-0025 山口県下関市竹崎町4丁目4−8
Timetable
12:30- 開場 ※10:00よりシーモールシアター前にて整理券を配布
13:00- 「君の膵臓をたべたい」上映 (108分)
14:50- 「君の膵臓をたべたい」演出 吉田大輔トークライブ (20分)
- 休憩 (15分) -
15:30- 2024年アニメ制作体験教室完成披露 & レクチャー (50分)
講師:吉田大輔
【アニメ制作体験教室について】
参加条件は小学校高学年以上と幅広く、毎年、下関市内の中学生を中心に、多くの方が参加しています。
参加者は、あらかじめ用意されたキャラクターとシナリオをもとに、ひとつのシーンを担当し、トレース台を使用して、直前に描いた絵を透かしながらアニメーション原稿を作成します。一人あたり十数枚から数十枚の絵を描きます。
後日、参加者が描いた絵は都内のアニメーションスタジオで一枚一枚撮影、編集され、一本のアニメーション作品として完成します。
完成作品は下関市内の施設でスクリーン上映すると共に、吉田氏のレクチャーを実施します。
特に進路を決定する重要な時期にある青少年においては、現役のクリエータと共にひとつの作品を作り上げることは良い刺激となり、これまでの参加者でアニメーターになった方や、広くクリエイティブ業界へと舵をとった参加者も少なくありません。毎年、市民の強い要望の声をいただき、コロナ禍もリモートで実施しました。
【吉田大輔氏 プロフィール】
下関市出身のプロアニメーター。
スタジオヴォルン所属。アニメ制作体験教室 講師。
代表作品
監督作品
「青の祓魔師」テレビアニメ
( 島根啓明結社編 / 雪ノ果編 )
演出作品
「君の膵臓をたべたい」劇場アニメ
「HUNTER X HUNTER」テレビアニメ
「うしおととら」テレビアニメ
「からくりサーカス」 テレビアニメ
【田中絹代メモリアル協会について】
1999年、山口県下関市出身の映画女優 田中絹代の親戚である映画監督 小林正樹氏(監督作品:「東京裁判」、「人間の条件」等)より依頼を受け、田中絹代の顕彰活動をすべく「田中絹世メモリアル実行委員会」を立ち上げました。
翌年、2000年に「田中絹代メモリアル協会」が発足。
田中絹代はデビュー後、昭和の大スターとして日本映画を彩り、晩年はベルリン国際映画祭において銀熊賞を受賞するなど、海外からも高く評価されました。また日本初の女優監督として、国内外で高く評価される映画作品を残しています。 生涯映画のプロフェッショナルで有り続けた田中絹代は、現代の女性活躍にも通じるロールモデルでもあります。 当協会は、絹代の功績を顕彰する共に、地域の芸術文化推進のため、映画祭や展示など多様な活動を実施しています。
◾️主な活動
・しものせき映画祭(2000年から2010年)
・2025年3月 活弁士を招いた 学生向け無声映画フェス開催決定
(山口きらめき財団助成事業)
・展示会 (資生堂ギャラリー、下関市立美術館、下関大丸等)
・講演(国内、ドイツ)
【劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」について】
2016年「本屋大賞」2位など高い評価を得た、住野よるのベストセラー小説原作の劇場アニメ。
◾️キャスト
高杉真宙、Lynn、他
◾️スタッフ
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
監督・脚本:牛嶋新一郎
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
音楽:世武裕子
アニメーション制作:スタジオヴォルン
◾️ストーリー
彼女は言った。「君の膵臓をたべたい」
春。まだ遅咲きの桜が咲いている、4月のこと。他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で、一冊の文庫本を拾う。手書きの文字で『共病文庫』と題されたその本は、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。日記の中身を目にした「僕」に、桜良は自分が膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。それは、家族と医師以外には病気を隠している彼女にとってただひとり、秘密を共有する相手ができた瞬間だった。最期の日が訪れるまで、なるべくこれまでどおりの日常生活を送りながら、やりたいことをやり、精一杯人生を楽しもうとする桜良。そんな彼女の奔放な行動に振り回され、「僕」の心は少しずつ変化していく。―それは、「僕」の春の思い出。彼女の一生の思い出。
( 2018年/日本/108分/カラー )
「アニメ制作体験教室」のPurpose
田中絹代メモリアル協会は、「アニメ制作体験教室」を通じて、今後も地域の映像文化を推進すると共に、⻘少年に創造力を醸成する場を提供し、彼らの大切な未来に向け、一石を投じる存在であり続けることを目指します。 また、「アニメ制作体験教室」のさらなる地域への浸透と、サステナブルな事業となることを目標として取り組んで参ります。
田中絹代メモリアル協会の事業概要
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- 事業名
- 田中絹代メモリアル協会
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- 業種
- 教育
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- 事業内容
- 昭和の大女優 田中絹代の顕彰事業、地域の映像文化推進事業「しものせき映画祭」、学生向けサイレントフィルムフェス( 2025年3月開催 )等
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- 所在地
- 下関市豊田町杢路子2430