体験から学ぶお金の判断力を育てる取り組み

物価上昇や制度の変化が続く中、「お金との向き合い方」を見直す動きが広がっている。

知識よりも「判断の軸」を体感から学ぶ場に注目

物価の上昇や円安、将来制度への不安など、生活に直結するお金の話題が増え続けている。
情報は多く手に入る一方で、「何を基準に判断すればよいのかわからない」と感じる人も少なくない。

こうした背景の中、名古屋を拠点に金融リテラシー向上活動を行う
100年マネーライフ では、
お金の流れや意思決定を“体験”を通じて理解する取り組みを継続している。

2025年12月28日（日）には、
収入・支出・資産・負債の関係を疑似体験できるボードゲームを活用した学びの場が設けられた。

この取り組みの特徴は、知識を一方的に伝えるのではなく、
参加者自身が選択し、その結果を体感する点にある。
同じ条件でも人によって判断が分かれ、結果も変わることを通じて、
「自分はどんな考え方でお金を判断しているのか」に気づくきっかけが生まれていた。

制度や金融商品は時代とともに変化していくが、
その都度選択を行うのは個人である。
そのため、特定の正解を覚えることよりも、
お金の流れを理解し、自分なりの判断軸を持つことが重要だと考えられている。

100年マネーライフでは、
こうした考え方を広めるため、
今後も体験を通じた金融リテラシー向上の取り組みを継続していく予定だ。

学び直しへの関心が高まる今、
「知る」だけでなく「考える力」を育てる場の重要性は、
今後さらに増していくと見られている。