香港貿易発展局主催「第11回アジア物流・海運・空運会議(ALMAC)」閉幕
2021.11.11
香港特別行政区政府と香港貿易発展局が共同主催したオンライン「第11回アジア物流・海運・空運会議(ALMAC)」には、約60ヵ国と地域から述べ1万1200人以上の視聴者が参加。60人を超える業界専門家やリーダーが30以上のセッションで活発な討議を交わし、成功裏に幕を閉じました。香港や中国本土からの参加者の他に日本を含む主要国や、新たにメキシコ、ナイジェリア、ルーマニアなどからの参加者もあり、世界を股に掛けたネットワーキングの機会を提供するサミットとなりました。
■業界の先駆者 商船三井 松坂顕太取締役専務執行役員が登壇
海事フォーラム(パート2)では、国際海運業がもたらすその影響と、サステイナビリティ―(持続可能性)をテーマに、海運を実現するための障壁や代替燃料の最新の開発状況など、2050年カーボンニュートラル実現に向けたロードマップについて、活発な議論が展開されました。
日本からは国内の海事業界を代表する商船三井取締役専務執行役員・松坂顕太氏が登壇し、「温室効果ガス排出の抑制のためにできることに躊躇すべきではない」と述べ、メタノール燃料やLNG 燃料の利用など、自社の《ネット・ゼロ》《温室効果ガス排出の抑制》の環境ビジョン達成へ向けた様々な取り組みについて紹介しました。さらに次世代燃料供給のための水素やアンモニアを利用した技術開発やインフラ整備、燃料供給、規制の導入、安全対策が必要であると語りました。一方で、脱炭素化のためのコスト増加を図るため、海運業界を含め社会全体での取り組みを呼びかけました。
■注目の「100年に一度のモビリティ革命」と「空飛ぶクルマ」 福澤代表取締役CEOが登壇
2日目のInnoTalkセッションでは、「空飛ぶクルマ」や「物流ドローン」で脚光を浴びる株式会社SKYDRIVEの代表取締役CEO福澤知浩氏が登壇し、「日常の移動に空を活用する」という、SF映画や空想の世界 でしかありえなかった技術開発状況や、近未来の実用化に向けての取り組みを語りました。これは同社が掲げる「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」というミッションを体現したものだと言えます。幼心に描いた夢を実現する探求心、チャレンジ心、インスピレーションに多くのビジネスリーダーらも賛同。日本政府も新たな輸送手段の開発について支援を表明しています。実際に2025年の大阪・関西万博では、「空飛ぶクルマ」が万博会場内の移動手段としての運行活用することが計画されています。現行の航空法に基づき、現在開発中のモノは安全基準及び環境基準を満たす設計、構造、強度、性能を備えた“空飛ぶクルマ”であると認めたこことを語る一方、国内の一般空域では、空飛ぶクルマの有人飛行が認められていないため、実際の運行(運航)にこぎ着けるためには、段階をふむことが必要であるとも述べました。今後、安全性を確認するための実証実験を繰り返し、都市交通、観光、医療、災害対策など幅広い分野での活用ができるよう、2030年度のエアモビリティ社会の実現を目指すと力強く語りました。
会議のセッション詳細はこちらから 『第11回 アジア物流・海運・空運会議』閉幕 (hktdc.com)
香港貿易発展局の事業概要
-
- 事業名
- 香港貿易発展局
-
- 業種
- その他の業種
-
- 事業内容
- 展示会国際会議主催者
-
- 所在地
- 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル6階
-
- 電話番号
- 0352105850