バードピア・コンケンガーデンに準絶滅危惧種チョウゲンボウが飛来。
2024.02.02
藤クリーン株式会社(岡山県岡山市南区)の産業廃棄物のリサイクル品を最大限活用しているコンケンセラピーガーデンで2023年11⽉17⽇、岡山県レッドデータブック2020に準滅危惧として掲載されているハヤブサ科の猛禽類チョウゲンボウの飛来を確認した。また、2024年1月23日バードピアに登録されたコンケンガーデンは岡山県下初の「自然共生サイト」認定を⽬指して申請中である。
藤クリーン株式会社のコンケンセラピーガーデン(岡山県岡山市南区藤田)で2023年11⽉17⽇、岡山県レッドデータブック2020に準滅危惧として掲載されているハヤブサ科の猛禽類チョウゲンボウ(Falco tinnunculus interstictus)の飛来を確認した。大きさはハトに近く、赤褐色の羽毛に黒斑があるのが特徴。写真の個体は、雌で尾には数本の黒帯がある。岡山では、チョウゲンボウは、冬鳥(秋に北方より渡って来て、春に再び北方に帰る鳥)。圃場整備、草地開発、河川整備、宅地開発などによって開けた草地環境が減少していることが、チョウゲンボウの個体数減少の一因となっている。
弊社リサイクルセンター(岡山県岡山市南区藤田)は敷地内に産業廃棄物をリサイクルした資材を最大限活⽤したコンケンガーデン(ビオトープ)を整備している。チョウゲンボウの飛来したリサイクルセンター外周に整備したコンケンセラピーガーデンは常時開放しており地域住民や従業員の憩いの場として活用していただいている。また、環境省・岡山市から「体験の機会の場」の認定を受けており、⽣物多様性保全の重要性について学ぶことのできる環境教育の場としても活用されている。
弊社は、「⽣物多様性のための30by30アライアンス(2030年までに、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようという世界的な目標の実現に向けた行動をとる仲間たちの集まり)」に岡山県の企業として2023年3⽉6⽇から参加している。現在、日本では「陸域20.5%、海域13.3%」を保護地域として保全しているが、保護地域だけでは『30by30』の達成は難しいため、「民間の取組等によって⽣物多様性の保全が図られている区域」を保護地域として環境省が公式に認定する「自然共生サイト」の登録が開始されている。2023年10月6日に122か所(35都道府県)が初めて認定されたが、この35都道府県には岡山県は含まれておらず、弊社では岡山県下初の「自然共生サイト」認定を⽬指して申請中である。
また、2024年1月23日、コンケンガーデンはバードピアに登録された。生態系の上位の捕食者であるチョウゲンボウが飛来し、ジョウビタキ、ヒヨドリやハクセキレイなど16種類の鳥類の見られるコンケンガーデンを野鳥をはじめとする身近な生きものが棲みやすい生息環境として維持し、人と生きものとの共存を目指していきたい。
藤クリーン株式会社の事業概要
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- 事業名
- 藤クリーン株式会社
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- 業種
- その他の業種
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- 事業内容
- 産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物中間処理業、産業廃棄物最終処分業
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- 所在地
- 岡山県岡山市南区藤田1664-8
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- 電話番号
- 086-296-5771