プロレスリング・ヒートアップの社会貢献活動が数値化される。富山大学大学院スポーツマネジメント研究室が研究発表

プロレスリング・ヒートアップ株式会社（以下、ヒートアップ）が行う社会貢献活動の効果が、SROI（社会的投資収益率）を用いて数値化されたことが明らかになった。これは、富山大学大学院スポーツマネジメント研究室の金賢吾氏が、「新しいプロレス興行の在り方に関する研究 〜地域にもたらす社会的インパクト(SROI)をもとに〜」という題で行った研究発表によるものである。

SROIとは？

SROI（Social Return on Investment：社会的投資収益率）とは、事業や活動によって生み出される社会的価値を数値化する指標であり、企業のCSR活動や政府のプログラムの価値評価にも用いられる。これにより、社会的インパクトを定量的に測定し、活動の意義を明確に示すことが可能となる。

ヒートアップの障がい者雇用活動の評価

ヒートアップでは、プロレス大会の際に障がい者雇用を実施しており、この活動のSROI値は 3.12 と算出された。これは、ヒートアップに10,000円を投じることで 31,200円分の社会的インパクトを創出 できることを意味する。

研究者のコメント
金氏は、 「ヒートアップの社会貢献活動の効果を数値として可視化できたことは大きな意義がある。企業にとっては、この取り組みを単なる『広告費』ではなく、『社会貢献活動の委託費』として捉えることができるだろう」と述べた。
また、 「スポーツ団体と企業との共同事業が増えれば、より広範な社会的インパクトが生まれると考えられる」とも指摘し、今後の発展に期待を寄せている。

今後の展望
ヒートアップでは、今回のSROI分析を踏まえ、より多くの企業や団体との連携を模索しながら、社会貢献活動の拡大を目指す。プロレスを通じた社会的インパクトの最大化を図ることで、スポーツが持つ可能性をさらに広げていく方針だ。
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プロレスリング・ヒートアップ株式会社
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