
国際酒品評会「Tokyo 酒チャレンジ 2025」の受賞酒が発表されました
2025.04.15
2025年3⽉15日に初開催となった「Tokyo酒チャレンジ2025」の受賞酒が発表されました。「Tokyo酒チャレンジ2025」では、「日本酒を再発見する」というテーマのもと、これまでの伝統をしっかりと見つめながら、日本酒の個性豊かな側面にも目を当てるべく、伝統的な日本酒だけでなく、クラフト酒やどぶろくといった幅広い酒を対象としました。
初開催のTokyo酒チャレンジについて
厳正な審査は、国際市場のトレンドを熟知する酒ソムリエ資格保持者によってブラインドで行われました。香りや味わいなどの品質はもとより、料理との相性などから多面的にそれぞれの日本酒の魅力が評価され、プラチナ賞、金賞、銀賞、銅賞が選出されました。さらに、今回はラベルデザインの秀逸さを示すベストデザイン賞も導入されています。受賞酒蔵様へお祝いを申し上げるとともに、本品評会等を通し、弊協会が貴重な日本文化を世界に発信し、その伝承の一端を担うことができれば幸いです。
日本酒の源流である日本での開催実現には、日本酒の普及や教育に精力的に取り組まれているCindy Bissig(シンディ・ビシッグ)氏とGiulia Maglio(ジュリア・マリオ)氏の現地主催者としての並々ならぬご尽力がありました。記念すべき第一回目は、「酒チャレンジ」が初めて開催された2012年から同じく、酒ソムリエ資格保持者により厳正なる審査が繰り広げられました。
また、姉妹イベントである「Japan Life」では、飲食業界関係者を中心に多くの方々にご来場いただき、大盛況のなか幕を閉じました。ご出品いただいた酒蔵様、イベントにご協力いただいた皆様、そして、ご来場いただいた皆様には心より感謝を申し上げます。
<受賞結果>
各受賞酒はこちらのURLよりご確認ください。
https://tokyosakechallenge.com/ja/awards/
現地主催のお二人からのコメント
Cindy Bissig(シンディ・ビシッグ)氏
「東京で初めての『酒チャレンジ』をSSA 酒ソムリエ協会(SSA)と共催できたことは非常に素晴らしい経験となりました。嬉しい感想もいただくことができ、感無量です。
開催にあたり個人的に2つの大きな目標を立てました。一つは、酒業界のプロに今日本で入手できる酒を知ってもらい、輪を広げてもらうことです。もう一つは、酒蔵がそれぞれの職人技を披露し、その美しい酒を国内外のより多くの人に届ける場を提供することでした。この2つの目標を達成することができ、非常に感動しています。そして、この成功を支えてくれたSSAとご協力くださった皆様、特に私たちを信頼し、参加してくださった酒蔵様に感謝申し上げます。
今回の初開催からたくさんの学びを得たので、今から『Tokyo酒チャレンジ2026』を見据え、さらに幅広い機会をご提供できるように構想を練っています。一般の方も歓迎し、様々な方法を探りながら酒蔵やコミュニティ、さらには一本に込められた見事な職人魂をたたえ、皆様のお役に立てればと思います。」
Giulia Maglio(ジュリア・マリオ)氏
「初開催となった『Tokyo酒チャレンジ2025』の運営は緊張感がありつつもやりがいを感じる経験となりました。酒蔵や審査員、さらには、参加者とボランティアの熱意に感銘を受けました。蔵人として、酒に対する参加者の情熱を肌で感じることができ、大きな刺激となりました。今回は幅広い酒を紹介すべくクラフト酒やどぶろくなども対象とし、包括的な場としました。来年は大会をさらに盛り上げ、より多くの酒蔵に参加していただき、この美しい飲み物をさらに世界に広めていきたいです。」
今後の展望
「ルクセンブルク酒チャレンジ2025」が来る5月17日(土)に開催されます。
経済安定性や国際色の豊かさなど魅力あふれるルクセンブルクで、今年も「酒チャレンジ」が開催されます。昨年の大会には、ルクセンブルクを中心にイギリスやフランスなどの周辺国からの参加もあり、ますます国際的な場となっています。ルクセンブルクを起点に、欧州の酒ソムリエとともに日本酒の本質を深く掘り下げ、「酒とローカルを結ぶ」という理念のもと、ルクセンブルクの嗜好や文化に合わせた酒を見極め、地域と酒の深い結びつきを実現する機会となることを期待しております。
「ミラノ酒チャレンジ2025」が来る6月23日(月)と24日(火)に開催されます。
「ミラノ酒チャレンジ」は2025年で第5回目の開催を迎え、ますます期待が高まっています。2019年の初開催以来、この品評会を通して日本酒の魅力をイタリアの幅広い顧客層にアピールし続けてきました。「ミラノ酒チャレンジ2025」では、日本酒セクションに加え、焼酎・泡盛セクションが新設されます。日本のお酒に対する認知度が高まりつつあるイタリアで、その多様性や奥深さ、そして日本酒にまつわる文化や慣習への理解を深めていただく場となることを楽しみにしております。
ルクセンブルクとイタリアともに、酒ソムリエのネットワークを活かし、酒の教育事業をはじめとして地道なプロモーション活動に勤しみ、日本酒業界をリードしています。「日本文化を通した酒のPR」そして「日本酒の舞台を世界へ広げる」ことを目標に掲げ、今後も世界各国の嗜好や多様な市場に合わせた多角的な取り組みに励み、日本酒業界の活性化に貢献してまいります。
改めて、「Tokyo酒チャレンジ2025」にご協力いただいた皆様には深く感謝申し上げます。これからもSSA 酒ソムリエ協会は日本酒の普及・教育に邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

SSA 酒ソムリエ協会の事業概要
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- 事業名
- SSA 酒ソムリエ協会
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- 業種
- 外食・食品サービス
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- 事業内容
- 英国ロンドンに拠点を置くSSA 酒ソムリエ協会は、日本酒教育のパイオニアとして、世界中に正しい日本酒の知識と理解を持つ酒ソムリエの育成と、日本国内外での日本酒の市場活性化に取り組む。日本酒が世界の人々にさらに親しまれることを目指し、下記の三本柱で活動している。 1. 酒ソムリエの育成(教育) 日本酒に関する知識・テイスティング・サービスを習得できるレベル別の資格認定コースを提供している。特に「酒ソムリエ / Certified Sake Sommelier®」資格取得コースは、2009年にヨーロッパで初めて主にワイン業界のエキスパートを対象に開講して以来、多くの有資格者がその専門性を活かしてサービス業や日本酒の貿易業などで幅広く活躍している。現在では、日本を含めた60ヵ国以上90以上の地域で「酒エデュケーター / Sake Educator®」が教育活動を展開中。 https://sakesommelieracademy.com/ja/ 2. 酒チャレンジ(酒の品評会) 日本酒を世界に広めることを目的とした国際的な品評会であり、生産者が新しい市場へ進出する機会を提供している。本品評会では、その市場で酒がどのように浸透できるかに重きを置く。現地で活躍する酒ソムリエが、ブラインドテイスティングをはじめ、地域の料理とのペアリングも考慮し、厳正に審査を行う。2012年にロンドンで初開催以来、現地主催者とSSAが協働して世界各都市で開催されている。 https://sakechallenges.com/ 3. 酒ソムリエ・オブ・ザ・イヤー(人材育成) 日本酒業界で活躍してきた方々の功績を称え、世界で最も優れた酒ソムリエを発掘する。2013年に英国で初めて開催され、2019年のマレーシアでの開催からグローバル化が進んでいる。 https://www.sakesommelieroftheyear.com/ ※英語サイトのみ
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- 所在地
- London, United Kingdom