
ウォッチガード、2024年第3四半期最新インターネットセキュリティレポートを発表:正規のWebサービスやドキュメントが標的とされ、エンドポイントマルウェアが300%増加
2025.04.18
その他クリプトマイニング型マルウェアの復活、シグネチャベースの攻撃やソーシャルエンジニアリング攻撃の増加、EMEA全域におけるマルウェア攻撃の増加
2025年4月18日(金)
企業向け統合型サイバーセキュリティソリューション(ネットワークセキュリティ/セキュアWi-Fi/多要素認証/エンドポイントセキュリティ)のグローバルリーダーであるWatchGuard(R)Technologiesの日本法人、ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長 谷口 忠彦、以下ウォッチガード)は、四半期毎に発行している「インターネットセキュリティレポート」の最新版(2024年第3四半期)を発表しました。本レポートでは、第3四半期にウォッチガードの脅威ラボの研究者たちによって観測された、マルウェア、ネットワークセキュリティおよびエンドポイントセキュリティの脅威に関する主な傾向の詳細を報告しています。
本レポートの主な調査結果では、エンドポイントで検知されたマルウェアが前四半期比で300%増加し、脅威アクターが攻撃の実行にソーシャルエンジニアリングの手法を多用するようになり、悪意のある目的のために正規のWebサイトやドキュメントを悪用する脅威が増加していることが浮き彫りになっています。WordやExcelのようなマイクロソフトのドキュメントは、ユーザーを欺いて悪意のあるソフトウェアをダウンロードさせる標的として長い間利用されてきましたが、Word、Excel、PowerPointのOfficeファイルに対する厳格なマクロ対策により、攻撃者は現在、OneNoteファイルを利用してQbot(リモートアクセスのボットネット型トロイの木馬)を配信するようになっています。また、正規のサービスを悪用するもう1つの脅威として、WordPressプラグインの脆弱性を狙った新たな攻撃が台頭しています。脅威アクターはこのような脆弱性を悪用することでWebサイトを制御し、そのサイトの知名度を利用してブラウザのアップデートを促すためのプロンプトでユーザーを欺き、マルウェアを実行するSocGholishのような悪意のあるダウンロードをホストしています。WordPressは世界中で4億8,860万以上のWebサイトをホストしており、インターネット上の全Webサイトの43%を占めています。
脅威ラボでは、今四半期、クリプトマイナーを利用する脅威アクターの増加も観測しており、その多くはさらに悪質な行為を実行できる能力を有していました。クリプトマイニングとは、ユーザーの端末に潜伏し、その端末のコンピューティングリソースを窃取して、ビットコインなどのオンライン通貨をマイニングするマルウェアです。暗号通貨の価値と人気が再び高まるにつれ、クリプトマイニングを行うマルウェアの使用頻度も再び高まっています。
ウォッチガードのCSO(チーフセキュリティオフィサー)、Corey Nachreiner(コリー・ナクライナー)は次のように述べています。「2024年第3四半期のインターネットセキュリティレポートの調査結果は、従来のマルウェア脅威と回避型マルウェア脅威の劇的な変化を示しています。これらの調査結果は、脅威の状況がいかに迅速に進化するかを示しています。したがって、古い脅威を迅速に捕捉し、新しい脅威にリアルタイムで適応できる、包括的できめ細かい防御機能を備えたサイバーセキュリティソリューションを活用することが重要です。あらゆる規模の組織は、予期せぬトラフィックパターンを発見し、滞留時間を短縮するためにAIを活用した脅威検知の採用を検討すべきであり、結果として侵害のコストを削減するだけでなく、従来のマルウェア対策も維持することができます。」
以下に、ウォッチガードの最新インターネットセキュリティレポート(2024年第3四半期版)における主な調査結果を紹介します:
・ 今四半期は、シグネチャベースの検知数が40%増加し、脅威アクターが攻撃の実行にソーシャルエンジニアリングの手法を多用し始めています。攻撃者は、レガシーシステムや広範な脆弱性を悪用する戦略を洗練させており、従来型のマルウェアの普及率が上昇していることを裏付けています。
・ マルウェア攻撃の検知数では、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が全体の53%を占め、前四半期から倍増しました。一方、ネットワーク攻撃の検知で最も多かったのはアジア太平洋地域で、59%が同地域の標的となっていました。
・ マルウェア攻撃は、前四半期から15%減少しました。また、脅威ラボの調査結果によると、攻撃者が新たに作成したマルウェアや独自のマルウェアは前四半期に比べて減少していますが、その代わりに、より広範なマルウェアのテクニックを使用してデバイスを感染させています。
・ 検知されたマルウェアのうち、シグネチャベースの検知手法を回避できたのはわずか20%でした。これは、いわゆる「ゼロデイマルウェア」と呼ばれている、よりプロアクティブな手法で検知する必要のあるマルウェアの実態とは大きく異なる結果でした。
・ ランサムウェアはここ数四半期減少傾向が続いていましたが、脅威ラボのデータによると、今四半期は2024年第2四半期よりもランサムウェアによる攻撃が増加しました。脅威アクターは、新たな攻撃手段を作り出すのではなく、ランサムウェアを配信するために既存の手口が幅広く使用されました。
・ 今四半期のエンドポイントにおけるマルウェア検知数は、第2四半期と比較して300%増と大幅に増加しました。この増加は、アクティブなマシン10万台あたりでブロックされた脅威が74%減少したことと相まって、エンドポイントに届くスパムのような同種のマルウェアが氾濫し、同じペイロード(悪質なコード)を持つ別々のマルウェアキャンペーンである可能性が高いことを示唆しています。
ウォッチガードのUnified Security Platform(R)(統合型セキュリティプラットフォーム)アプローチやウォッチガードの脅威ラボのこれまでの四半期ごとのリサーチアップデートと同様、この四半期レポートで分析されているデータは、ウォッチガードのリサーチ活動に賛同するウォッチガードのネットワークおよびエンドポイント製品を利用するお客様から、匿名により収集した脅威インテリジェンスに基づいています。
インターネットセキュリティレポートの最新版(2024年第3四半期)の全文は以下よりダウンロードできます。
https://www.watchguard.com/wgrd-resource-center/security-report-q3-2024(英語版)
*本資料は、本社が発表したプレスリリースの翻訳版です。
【WatchGuard Technologiesについて】
WatchGuard(R)Technologies, Inc.は、統合型サイバーセキュリティにおけるグローバルリーダーです。ウォッチガードのUnified Security Platform(TM)(統合型セキュリティプラットフォーム)は、マネージドサービスプロバイダー向けに独自に設計されており、世界トップクラスのセキュリティを提供することで、ビジネスのスケールとスピード、および運用効率の向上に貢献しています。17,000社を超えるセキュリティのリセラーやサービスプロバイダと提携しており、25万社以上の顧客を保護しています。ウォッチガードの実績豊富な製品とサービスは、ネットワークセキュリティとインテリジェンス、高度なエンドポイント保護、多要素認証、セキュアWi-Fiで構成されています。これらの製品では、包括的なセキュリティ、ナレッジの共有、明快さと制御、運用の整合性、自動化という、セキュリティプラットフォームに不可欠な5つの要素を提供しています。同社はワシントン州シアトルに本社を置き、北米、欧州、アジア太平洋地域、ラテンアメリカにオフィスを構えています。日本法人であるウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社は、多彩なパートナーを通じて、国内で拡大する多様なセキュリティニーズに応えるソリューションを提供しています。。詳細はhttps://www.watchguard.co.jpをご覧下さい。
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ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社の事業概要
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- 事業名
- ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社
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- 業種
- ネットサービス
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- 事業内容
- マーケティングサービス
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- 所在地
- 中央区入船2-3-7 TSUKIJI EAST SQUARE 1F
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- 電話番号
- 0335371108