
1分 1粒project
2025.05.15
会員制自習室「GIFT」における総勉強時間を、「1分=お米1粒」お米に換えて、こども食堂に届けるproject

こども食堂の現状
「こども食堂」は、今や公立中学校よりも多く、1万箇所以上もあるそうです。この数字は重要な示唆を含んでいることは言うまでもありません。
また、こども食堂と一口に言っても、その実態は多様で、こどもではなくお金を軸にしているこども食堂も多々あるのが現状です。つまり、こども食堂を助成金ビジネスとして、私腹を肥やす手段として運営している所もある。
そういう所と一緒くたにされたくないと思って、こども食堂をたたむ方も多くいるそうです。非常に残念でなりません。
接待を伴う喫茶や、酒を出すようなカフェと区別するために「純喫茶」という言葉が生まれたように、ビジネスこども食堂と峻別する言葉ができたらいいのにと思います。
「こどもワクワク食堂」は「実家」
実家は、帰省した途端に多世代が同居する空間で、たくさんの「物」が雑居する場所でありながら、なんか落ち着く場所ですよね。この「なんか」が大事で、明言できる性質ではないからこそ、そこに人が無造作に集まれる。「こういう理由で落ち着くのだ」と言ってしまうと、その理由を持ち得ない人は違和感を抱いて落ち着けない。ドレスコードがないのが実家だと思います。
また、実家では各々の時間が混線することなく流れています。料理をしていたり、新聞を読んでいたり、TVを見ていたりしても、いい意味で自分にとっては無意味だから、雑音がノイズに感じないのかもしれません。何にでも意味や理由を求め出すと、疲れますよね。
実家には、何も奇を衒(てら)った「物」がないから、落ち着くし疲れないのだと思います。
「こどもワクワク食堂」も、実家のように、「物」が雑居しています。しかし、そこには、ドレスコードもノイズもないから、ただ「いる」ことができる。そういう場所だと思います。
お米について
projectの第一弾として、神戸市の「こどもワクワク食堂」にAgrico田中さんのお米をお届けしました。日本の農業に対する高い問題意識を持ち、「おいしいお米」のために、従来の仕方にとらわれず、生産から保管・流通にまでこだわってお米を届ける新たな仕組みの構築にご尽力されています。
昨今、お米の価格が高騰し、日本人の主食が脅かされています。これは、パンや外国米に代替すればよいという単純な話ではなく、お米は日本の文化です。例えば、田植えや稲刈りは労働であると同時に祭りや行事の契機であり、季節のリズムと深く結びついています。また、祝い事には餅や赤飯などの米料理が欠かせません。
「ごはん」が、お米だけを指示するのではないように、日本人の食は、お米を基本として成り立っています。そのお米を生産する農家を守ることは、日本人や日本を守るための最も根本的で優先すべき政策であるべきだと私は考えます。
しかし、政府の愚策の数々によって農家が窮地に立たされているのが現状です。私は、このような現状をもっと知ってもらうため、少しでも農家さんの助けになりたいという思いで、このプロジェクトを始めました。
会員制自習室「GIFT」の事業概要
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- 事業名
- 会員制自習室「GIFT」
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- 業種
- 商業・小売
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- 事業内容
- 自習室
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- 所在地
- 神戸市灘区岸地通5-1-4 真幸ビル 2F