
【本昌寺】150年ぶり『涅槃図』修繕へクラウドファンディングを開始「猫」が描かれた貴重な文化財を後世に
2025.08.15
日蓮宗寺院・本昌寺(所在地:京都府京都市上京区)は、この度、寺に所蔵されている貴重な「涅槃図」の修繕費用を募るため、クラウドファンディングを開始しました。この涅槃図は、お釈迦様の入滅を悲しむ動物たちの中に、あまり描かれることのない「猫」が描かれているという、仏教美術史上でも稀な特徴を持つ貴重な作品です。前回の修繕から150年以上が経過し劣化が進んでいるため、貴重な文化財を守るべく、広くご支援を募ることとなりました。

「猫」の描かれた涅槃図
涅槃図とは、お釈迦様が亡くなられた際の様子を描いたものです。お釈迦様の周囲にはその死を悲しむ動物たちが描かれますが、本昌寺所蔵の涅槃図にはその中に「猫」が描かれています。
実は、涅槃図には猫が描かれることは少ないとされています。その理由の一説には、「薬を運ぼうとしたネズミを猫が追いかけたために、薬が間に合わなかった」という話から、猫が倦厭されていたからだとか。
この涅槃図の裏書には1863年に修復を行ったことが書かれていますが、いつ誰が描いたのか、なぜ猫を敢えて描いたのかは不明です。詳細は分かりませんが、猫が必ずしも嫌われてはいなかったことを示すものとして、また猫好きの方に注目いただくことで、より沢山の方に親しまれる涅槃図としてこの絵を守っていけたらと思っています。
クラウドファンディングに至る背景
本昌寺が大切に守ってきたこの涅槃図は、長年の時の流れにより、随所に大きな傷みが見られる状態です。前回の修繕から150年以上が経過しており、このままでは文化財としての価値を損なう恐れがあります。涅槃図を後世にしっかりと受け継いでいくためには、早急な修繕が不可欠です。
しかし、修繕には専門的な知識・技術が必要で、費用も多額になります。寺の収入や檀信徒の皆さまだけでは、この費用を賄うことが困難な状況です。そこで、より多くの方々にこの貴重な文化財の存在を知っていただくとともに、皆さまからの温かいご支援をいただくことで、涅槃図の修繕を実現し、未来へ伝えることを目指し、クラウドファンディングの実施を決断いたしました。
実施概要
本プロジェクトは、クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて実施しています。
【プロジェクト名】日蓮宗 本昌寺|珍しい着眼点のある『涅槃図』150年ぶりに修繕へ
【目標金額】 300万円
【募集期間】 2025年8月4日(月) ~ 9月30日(火) 午後11:00
【形式】 All-or-Nothing方式(目標金額に満たない場合、支援金は全額返金されます)
【リターンの例】
5,000円コース: 御礼状+公式ホームページへの名前掲載+ポストカード
10,000円コース: 上記に加え、クリアファイル、限定御首題
20,000円コース: 上記に加え、涅槃図に描かれた猫のハンカチ
ほか、荒行を成満した修法師である住職による特別祈祷、お坊さんコスプレ体験、座禅、水行など、寺院ならではの体験型リターンも多数ご用意しています。
本プロジェクトの詳細、およびご支援は、以下のURLからご覧いただけます。
プロジェクトURL: https://readyfor.jp/projects/honshoji

宗教法人本昌寺の事業概要
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- 事業名
- 宗教法人本昌寺
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- 業種
- その他の業種
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- 事業内容
- 仏教法務
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- 所在地
- 京都市上京区出水通六軒町西入七番町341
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- 電話番号
- 075-841-9030