系図学・系譜学の世界初の理論体系を構築中——文書の事実性に関する用語を体系的に策定
2026.06.02
系図系譜学の用語論として、文書の事実性に関する概念群を法学の証拠論・刑法理論を基軸に体系的に整備した研究を発表しました。従来の伝統的系譜学や歴史学等が定義のないまま感覚的に使用してきた「偽系図」「仮冒」「「偽文書」「偽造」「偽作」等の用語を廃し、精緻な分類体系を新たに策定するものです。
「偽系図」「仮冒」に代わる新用語体系——刑法の文書概念を系譜学に応用
系図譜に事実でない記載がある場合を指す用語として、従来の系譜学では「偽系図」「贋系図」「系図偽作」「仮冒」「作為」「偽造」「偽作」などが定義のないまま感覚的に使われてきました。これらは相互に同義語として混用され、意図的な偽造と単純な書き誤りの区別すら存在しないという根本的な問題を抱えていました。
本研究では、こうした従来用語の7つの致命的瑕疵——分類体系の欠缺、定義不在、一般的語義との乖離、「にせもの」系語彙の不当な転用、同義語過多、語義過多、刑法概念との不整合——を詳細に論証した上で、刑法の文書偽造等罪の概念を基軸に据えた全く新しい用語体系を策定しました。
事実と異なる記載の包括概念として「不実記載」を採用し、意図的類型として名義虚偽・内容虚偽・変造・模造・過大記載・過小記載・意図的脱漏の7類型を、非意図的類型として事実誤認記載・誤記・誤写・誤伝・解釈過誤・非意図的脱漏の6類型を体系的に定義しています。また、系図譜に特有の概念として「不当接合」「不実本姓」を新たに策定し、従来「仮冒」と呼ばれてきた概念を置き換えました。
なぜ今、系図学・系譜学に独立した理論体系が必要なのか
系図学・系譜学は、独自の方法論・用語論・証拠論を持たないまま発展してきました。しかし本来、系図学・系譜学の目的は、歴史学的意義の解明ではなく、歴代親族構成情報の解明です。
本プロジェクトが目指すのは、歴史学とは完全に独立した学問としての「系図系譜学(Genealogical Science)」の理論体系の確立です。用語論・目的論・対象論・方法論・学問定位論・事象研究など全分野にわたる理論体系の草稿は既に100万字近くに達しており、順次、専門の学術誌『系図系譜学論究』(J-STAGE掲載)にて発表されています。
学術誌『系図系譜学論究』について
『系図系譜学論究』(外国語表記:La Généalogie)は、家系研究協議会が発行する査読制学術誌で、J-STAGEおよび家系研究協議会公式サイトにて公開されています。系図系譜学の理論構築を主眼とした論文を中心に掲載しております。
本誌は、歴史学から独立した系図学・系譜学の学術的地位の確立を目指しています。
系図系譜学研究所の事業概要
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- 事業名
- 系図系譜学研究所
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- 業種
- 広告・出版・マスコミ
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- 事業内容
- 学術研究
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- 所在地
- 中央区銀座1丁目12番4号N&E BLD.6F








