トップ > プレスリリース一覧  > 動向報告

「genealogist」は「系図学者」ではない――genealogy訳語の根本的不備が判明、世界で初めて系図学を分類

2026.06.04

系図系譜学研究所
動向報告 広告・出版・マスコミ 東京都

英語の「genealogist」を機械翻訳にかけると「系図学者」と訳出される。しかし欧米でこの語が指すのは、大学の研究者ではなく、報酬を得て他人の家系を調査する実務家が圧倒的多数である。系図系譜学研究所は、日本の辞典が用いてきた「系図学者」「系譜学者」という訳語が、genealogyという語の実態を根本的に取りこぼしていることを論証した。

「遺言検認系図学者」「法医学系譜学者」――機械翻訳が生む実態との断絶

欧米には、probate genealogist、forensic genealogistと呼ばれる職業が存在する。これらを機械翻訳にかけると、それぞれ「遺言検認系図学者」「法医学系譜学者」という訳語が現れる。しかし、その実態は字面とまったく異なる。probate genealogistは、相続人が不明または所在不明の案件で公文書等を調査し、行方不明の相続人を物理的に探索した上で相続手続を代理する実務家であり、遺言検認手続を行うわけではない。forensic genealogistも、法医学研究や解剖を行うわけではない。
系図系譜学研究所(東京都中央区、所長・木下祐也)は、学術雑誌『系図系譜学論究』に発表した論文において、英・仏・独・西・伊5言語の主要辞典を網羅的に分析し、木下所長は本論文で、英語のMerriam-Webster、Oxford、Cambridge、フランス語のLarousse、Robert、ドイツ語のDuden、DWDS、スペイン語のRAE、イタリア語のTreccani、Hoepliなど5言語の主要辞典を逐一分析。その結果、genealogist系の語は、ドイツ語とイタリア語Treccaniの例外を除き、学術研究者と実務家を区別しない包括的な概念であり、むしろ実務家を指す場面が圧倒的に多いことを明らかにした。にもかかわらず、日本の英和辞典・仏和辞典等のほぼすべてが「系図学者」「系統学者」という、純粋な学者像のみを想起させる訳語を採用してきた。実務業種を丸ごと捨象した、不完全な訳語が長年放置されてきたのである。

「系図系譜学」「伝統的系譜学」「古典的系図譜学」――家系図作成は「古典的系図譜学」

訳語の問題は、学問分野の名称そのものにも及ぶ。木下所長は、「系図」と「系譜」は相当程度に異なる外観を持ち、定義上・類型上別物であって、いずれか一方に他方を代表させるのは不当であると指摘する。そこで、系図と系譜の双方を対等に併記する「系図系譜学」という名称を新たに採用した。
さらに同論文は、系図譜を対象とする学問を理論的性質に応じて分類した。歴史学・史料学に依拠してきた近現代の研究を「伝統的系譜学(Traditional Genealogy)」、論述を伴わない系図譜の作成編纂そのものを「古典的系図譜学(Classical Genealogy)」、DNA解析による研究を「遺伝系図学」と位置づけ、そのいずれとも理論体系を異にする学際的な分野として「系図系譜学(Genealogical Science)」を定義した。哲学者ニーチェ・フーコーの「系譜学」は、名称が酷似しつつ完全に別ジャンルの学問であるため、「権力-概念系譜学」と呼び分けることも提案している。検索しても無関係な『○○の系譜学』が大量にヒットするという、研究上の長年の障害を解消する試みでもある。

95万字、最終的には500万字――一個人による理論体系構築という挑戦

用語論は、系図系譜学の理論体系を構成する一部に過ぎない。木下所長は、目的論・対象論をすでに発表しており、用語論の残部、方法論をはじめとする下位分野の発表が控えている。
同研究所によれば、未発表分も含めて現在すでに95万字に達しており、最終的には500万字程度になると想定しているという。系図学・系譜学において、これほど包括的な理論体系の構築が試みられた例は、国内外を通じて存在しない。学術雑誌『系図系譜学論究』はJ-STAGEに掲載され、国立国会図書館サーチからも検索可能であり、各論文にはDOIが付与されている。
系図系譜学研究所では、この前例のない理論体系構築プロジェクトへのご支援も随時募集中です。日本の家系をルーツに持つ海外在住の方々への先祖調査サービスと並行し、学問としての系図系譜学を世界に向けて発信していく。
なお、同研究所は5月から東京都中央区銀座に事務所所在地を移転した。

系図系譜学研究所の事業概要

    • 事業名
    • 系図系譜学研究所
    • 業種
    • 広告・出版・マスコミ
    • 事業内容
    • 学術研究
    • 所在地
    • 東京都中央区銀座1丁目12番4号N&E BLD.6F

関連プレスリリース

配信区分が同じプレスリリース

業種が同じプレスリリース

Start Today!

発信することを始めよう

発信することを始めよう

ツナググはプレスリリース無料配信サービスです。ツナググを利用することで企業・団体・お店様は、新商品・新サービスの情報をマスコミや一般のお客様にプレスリリースとして配信することができます。広報活動でプレスリリースを配信することで、メディアや第三者の報道により新サービスをPRできる可能性があります。ツナググのプレスリリース無料配信サービスでは、SNS(facebookとTwitter)にお客様が配信されたプレスリリース記事が自動で投稿されますので、配信記事がSNSで拡散される可能性もございます。プレスリリース・ニュースリリースは企業活動を正しく発信する、一般的な広報手段としてとても有効ですので、是非この機会にプレスリリースを無料で配信できるツナググを利用してみてください。

プレスリリース無料配信のお申し込み
ツナググ | プレスリリース・ニュースリリース無料配信 | 会社・お店のPR

プレスリリース無料配信ならツナググ