第11回「CENTRESTAGE」 過去最多の1万2,000人超が来場
2026.09.27
過去最大規模のジャパンパビリオン 日本ブランドの存在感高まる
トップクラスの国際バイヤーも集結 新興市場の旺盛な調達需要が鮮明に
香港貿易発展局(HKTDC)主催、香港特別行政区政府・文化クリエイティブ産業発展署(CCIDA)協賛によるアジア有数のファッションイベント「CENTRESTAGE(センターステージ)」が、第3回「Hong Kong Fashion Fest」における中核プログラムとして、4日間の会期を終え、2026年9月5日に盛況のうちに閉幕しました。
93の国・地域から1万2,000人を超える業界関係者が来場し、過去最多を記録しました。特にベトナム、ロシア、米国、マレーシアからのバイヤー数が大幅に増加しました。また、同時開催の時計展示会「Salon de Time」と併せて、いずれも一般来場者向けに無料で開放され、両展示会を合わせた一般来場者も2万人を超え、会場は大きな賑わいを見せました。世界各地から幅広い業界関係者が集い、ファッションとライフスタイルを通じた交流や新たなビジネス機会が生まれ、アジアのファッションハブとして、東西の文化が交わる国際的な文化交流拠点でもある香港の強みを改めて示すものとなりました。
11回目の開催となった今年は、24の国・地域から約270ブランドが出展し、出展ブランド数は過去最多を記録しました。日本からは、東京ファッションデザイナー協議会(CFD TOKYO)が同展過去最大規模となるパビリオンを出展。BAP、BASEMARK、BODYSONG、CHIDORI、disemBySiiK、divka、DOUBLE STANDARD CLOTHING、IN-PROCESS Tokyo、JUNOKAMOTO、LOWRUNDER、MARIKO、Marmors、MEGMIURA WARDROBE、MEKKI、nunuforme、PEIEN、RBTXCO、ritsu、tactor、TAGEの20ブランドが出展されました。会期中は、各ブランドがそれぞれのデザイン哲学やクラフトマンシップを生かした洗練されたコレクションを紹介し、香港をはじめ海外のバイヤーやファッション業界関係者に向けて、日本のファッションの多様性と創造性を発信しました。また、海外の業界バイヤーとの商談・交流を通じて、海外展開に向けた新たなビジネス機会を模索しました。
また、韓国の「DOUCAN」「holynumber7」、オーストリアの「Woody」、オーストラリアの「VICETA WANG」など、海外のデザイナーズブランドも初出展しました。会期中には、国内外から過去最多となるバイヤーが来場し、出展者との商談やビジネスマッチングが行われました。英国の「Dover Street Market London」「Selfridges」、イタリアの「10 Corso Como」、韓国の「Musinsa」など、国際的な販売ネットワークを持つ有力小売企業からもバイヤーが参加しました。会期中には、出展者とバイヤーとの商談やビジネスマッチングが活発に行われました。同展は、香港および海外のブランドがデザインや創造性を発信する場であるとともに、バイヤーや業界関係者との商談・交流を通じて、ブランドの認知度向上、販路開拓、国際市場への展開を支援するビジネスプラットフォームとして、香港のファッション産業の発展に寄与しています。
近年、急速に発展するストリートウェア市場に対応するため、同展では今年初めて、特設ゾーン「Hype²」を設置しました。このゾーンでは、香港の著名人やKOL(キー・オピニオン・リーダー)が手掛ける複数のファッションブランドを紹介。会期中には約30点の限定商品や新商品が発表されたほか、多くの著名人も会場を訪れました。今年設立されたばかりの新ファッションブランド「Claro」を立ち上げた香港人女優のRosita Kwok氏は、次のように語りました。「新ブランドの認知度向上と市場トレンドの把握を目的に本展へ参加しました。会期中には中国本土、日本、ドイツのバイヤーから関心が寄せられ、今後の市場開拓に向けた足掛かりを築くことができました。また、会場で来場者やファンと直接交流することで、ブランド運営に役立つ貴重な意見を得ることもできました。」
オープニングを彩る華麗なランウェイショー「CENTRESTAGE ELITES」 香港出身キット・ワン氏登場
会期初日(9月2日)の夜には、同展のオープニングを彩るファッションランウェイショー「CENTRESTAGE ELITES」に、香港出身のクリエイティブディレクター兼ヴィジュアルアーティストのキット・ワンが率いるデザイン&ヴィジュアルアートスタジオ「KIT WAN STUDIOS」がアートとファッションを融合した華やかなオープニングショーを開催しました。ビクトリア・ハーバーを望む会場を舞台に、未来的かつ近未来的な世界観を表現した30ルック以上の新作が披露され、観客を魅了しました。ワン氏は、これまでにアラン・カミングや、アーロン・クォック、ニコラス・ツェーなど数多くのトップスターの衣装を手がけ、グラミー賞や英国のEurovisionに向けたステージ衣装の制作を手掛けるなど、香港のデザインを国際的な舞台へ発信しています。また、キット・ワン氏は、ファッション業界の著名メディア「The Business of Fashion」の編集者であるダン・ヘイスティング氏と対談を行い、海外市場への展開経験やクリエイティブな発想の源泉について活発な意見交換を行いました。会場は満員となり、来場者からは大きな反響と熱い支持が寄せられました。
30を超えるファッションショーを開催、過去最多を記録。デザイナーが最新コレクションを披露
会期中には、40を超える多彩な関連イベントが開催され、このうちファッションショーは30を超え、過去最多を記録しました。多くのデザイナーが最新コレクションを披露し、業界関係者や一般来場者をクリエイティブなファッションの世界へ誘いました。
地元香港の新進気鋭のブランドによる「Fashion Hong Kong Runway Show」では、112 mountainyam、ANGUS TSUI、I D I、ARTYの4ブランドが2027年春夏コレクションを披露。「Hong Kong Dopamine」をテーマに、喜びや高揚感、ブラックユーモア、躍動感、そして静かな力強さといった多彩なテーマをそれぞれ異なる視点から表現。香港の街並みや文化、都市の活気から着想を得た個性豊かなコレクションを発表しました。会場には香港のセレブリティや、香港映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」に出演した俳優のトニー・ウー氏もVIPゲストとして来場されました。
地元ファッションブランドやデザイナーの発信を支援する「FASHIONALLY.COM」は、4つのプレゼンテーションを開催し、MARCCH、MURFI LAU、OUS、phenotypsetter、Oplus2、Szmannieの6ブランドが最新コレクションを披露。KEVYIUは1970~80年代のメンズウェアをウィメンズウェアに再解釈した「Inherited Silhouette」を発表しました。 このほか、VICTOR CHAN STUDIO x atelierYVF、Imellda Ho Millinery、Fashion Farm Foundation、ニットウェア・イノベーション&デザイン協会(KIDS)によるショーやプレゼンテーションも開催され、香港やGBAのデザイナー、若手ニットウェアデザイナーの作品が紹介されました。
さらに、サーキュラーファッションの推進を目的とした第16回「Redress Design Award」の最終選考会も開催。最優秀賞はドイツのデザイナーJon Liesenfeld氏が受賞し、香港のデザイナーJasmine CheuCheuk氏は、準優勝と香港ベスト賞の2賞を受賞しました。
また会期中には、人気アイドルグループ、元IZ*ONEのイ・チェヨン氏が圧倒的なライブパフォーマンスを披露するなど会場をさらに盛り上げました。
バイヤーとの活発な商談を促進 「スーパーコネクター」の役割を発揮
韓国は今年、「Featured Partner」として参加し、韓国貿易投資振興公社(KOTRA)、HISEOUL SHOWROOM、在香港韓国総領事館の共同主催により、ソウルを代表するデザイナーズブランド12社が出展しました。また、Gyeonggi Fashion Creative Studioは、京畿道の優れたファッションブランド10社を紹介しました。
KOTRA香港のプロジェクトマネージャーを務めるWilfred Chung氏は、同展のビジネスマッチング環境について「洗練されたスタイリッシュな会場環境は、新鮮な体験をもたらしてくれます。韓国パビリオンは初日だけで400件を超える来訪を集めるなど、来場者数は予想を上回りました。すでに一部のブランドは、香港のバイヤーとの契約を成立させ、啓徳(Kai Tak)の大型ショッピングモールで実店舗展開を行うことが決まっています」と述べました。
韓国パビリオンでは、香港に加え、中国本土、東南アジア、欧米など様々な国・地域との商談を行い、海外市場への販路開拓も進めました。ファッションブランド「Antonio Shin」の創業者兼デザイナーであるAntonio Shin氏は、地元の素材と生産技術を活用した2027年春夏(SS27)コレクションを披露し、中国本土、フランス、ドイツ、カザフスタン、ロシア、タイの百貨店、チェーン小売店、セレクトショップのバイヤーとの商談機会を獲得しました。また、今回初出展を果たしたソウル発のジェンダーレス高級ファッションブランド「Asparagus」を多くの注目を集め、同ブランドの創業者兼デザイナーのJe Lee氏は、「中国本土、東南アジア、オーストラリアのバイヤーから高い関心が寄せられ、約6,000~7,000米ドル(約93万~108万円)の初回受注につながる見込みです。アジア市場への事業拡大に向けた大きな弾みになると期待しています」と語りました。
今年は韓国を含む24の国・地域から出展者が参加し、オーストリア、コロンビア、フェロー諸島、マレーシア、スロバキア、アラブ首長国連邦が初参加となりました。
Advantage Austria Hong Kong(オーストリア大使館商務部)は今回初めてナショナルパビリオンを設置し、「Circular Fashion」ゾーンにサステナブルファッションブランド7社を紹介しました。アジア初公開のブランドも参加し、Jennifer Feiglオーストリア通商代表は、同展を、香港、グレーターベイエリア(GBA)、アジア市場への進出に向けた商談の場として高く評価しました。特にCape De Coeurの防水ケープは、『Vogue』や『GQ』にも取り上げられと語りました。
また、Australian Fashion Councilのエグゼクティブ・チェアを務めるMarianne Perkovic氏は、オーストラリア代表団を率いて参加し、商談件数は当初予定の約120件から180件に増加。香港の大型ショッピングモールとのポップアップストアや常設店舗に向けた協議も進められたほか、レザーブランド「West 14th」は韓国および日本のバイヤーとの具体的な提携に繋がったことを明らかにしました。
同展には、世界有数の百貨店やセレクトショップからも日本を含む多くの国際バイヤーが来場されました。英国の大手百貨店「Selfridges」のメンズウェア・ストリートウェア担当バイヤー、Sophie Rose Davis-Evans氏は今回初めて来場し、「英国および西ヨーロッパ市場で成長が期待される新進ブランドを発掘する絶好の場」と評価しました。同社は会期中に10を超えるブランドと商談を行い、香港ブランド「peces」「MURFI LAU」と卸売取引に向けた協議を進めています。また、インドネシアの「Galeries Lafayette」でゼネラルマネージャーを務め、SOGO、SEIBUの商品調達も統括するTifandy Okto氏は、オーストラリアや中国本土のブランドに関心を示し、取引に向けた意向を示しました。
同展では、多様なファッション分野やデザインスタイルを網羅する7つのテーマゾーンを設置しました。今年新設された「Perfume」ゾーンには、世界各地の著名なフレグランスブランドが集結し、20を超えるブランドが香港で初披露され、多くの来場者の関心を集めました。Artis Cultural Associationの創設者であるMoon Li氏は、本展について、幅広いメディア露出と洗練された展示演出を高く評価し、参加した海外フレグランスブランドに優れた認知向上の機会を提供し、期待を大きく上回る成果につながったと述べました。同氏は次のように語りました。「香港には想像以上に多くのフレグランス愛好家がおり、その購買力の高さにも驚かされました。会期中の店頭販売額は10万香港ドル(約200万円)に達する見込みです。」
ストリートウェア市場に期待感、異業種コラボレーションが重要なトレンドに
ファッション業界の最新動向や市場トレンドを把握するため、会期中、会場で出展者およびバイヤー350人以上を対象にアンケート調査を実施しました。その結果、回答者の96%が「今後12~24か月の売上は横ばいまたは増加する」と予想しており、業界全体に前向きな見方が示されました。
注目の製品カテゴリーについては、58%が「ファッションデザイン」を挙げ、最も人気の高い分野となりました。また、ストリートウェアと異業種コラボレーションが大きな焦点として浮上しており、73%が「ブランド同士のコラボレーションやIPとの提携は今後1年間でさらに一般化する」と回答しました。この結果は、ファッションとストリートウェアブランド、さらにはIPを融合させるビジネスモデルが大きな市場ポテンシャルを有していることを示しており、異業種連携が今後の業界成長を支える重要なトレンドとなることを裏付けています。
若手デザイナーの才能が競演 「香港ヤング・ファッション・デザイナーズ・コンテスト(YDC)」
フェア最終日には、香港の若手ファッションデザイナーの登竜門として知られる「香港ヤング・ファッション・デザイナーズ・コンテスト(YDC)」の最終審査が開催されました。最終選考に進んだ10組の若手デザイナーが、それぞれの個性と創造性を生かしたコレクションを披露しました。今年は、国内外のファッション業界やメディアから専門家が審査員として参加し、香港出身のデザイナーで「ROKH」創設者兼クリエイティブ・ディレクターのRok Hwang氏がVIP審査員を務めました。最優秀賞は、広東ポップスの名曲「狂潮」に着想を得て、女性の人生における感情や運命の波を表現した作品を披露したTsui Ao Lung氏の「The Tide」が受賞しました。
CENTRESTAGE: https://www.hktdc.com/event/centrestage/en
CENTRESTAGE Instagram: https://www.instagram.com/centrestage_hktdc/?hl=tc
Fashion Hong Kong: https://www.fashionhongkong.com/
Hong Kong Young Fashion Designers' Contest (YDC): https://www.fashionally.com/en/
写真ダウンロード: https://bit.ly/3StClfR
香港貿易発展局の事業概要
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- 事業名
- 香港貿易発展局
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- 業種
- ファッション
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- 事業内容
- 広報
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- 所在地
- 東京都千代田区麹町3-4 トラスティ麹町ビル6階
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- 電話番号
- 0352105850








