
今回は、兵庫県神戸市のサッカースクール「スタンドアップフットボールアカデミー」を主宰する代表、相本 涼太さんにお話を伺います。
幼少期は空手に打ち込み、その厳しい修行の中で培った身体能力と恵まれた体格を武器に、小学校5年生からサッカーに転向。驚異的なスピードで選抜やJリーグユースチームにも上り詰め、様々なチームでのプレーも経験しました。
現役引退後は、自身の経験を次世代に還元するため、子どもたちの運動能力だけでなく人間力の成長を重視したサッカー教室の運営をスタート。
サッカーを通じて挑戦する心や自立心を育むその理念には、単なるスポーツ教育を超えた深い思いが込められています。
本記事では、相本さんの歩んできたサッカー人生と、クラブに込められた教育の想いに迫ります。
サッカーを始めたきっかけと空手からの転向

取材担当: では、まず相本さんご自身のサッカー歴について、簡単に教えていただけますか。
相本さん: はい。私がサッカーを始めたのは少し遅くて、小学5年生のときです。もともとは空手を幼少期の頃から続けていて、5〜6年ほど取り組んでいました。ただ、その練習がとても厳しかったんです。
取材担当: 山の中を走ったりするような、かなりハードな感じですか。
相本さん: そうです。私は田舎の町の出身で、地域のスポーツセンターで練習していました。寒い夜でも裸足で道場の中を走ったりして、本当に厳しかったです。
このまま空手を続けるという選択肢もありましたが、子供ながらに「これはきついな」と感じていました。通っていた小学校にはサッカーのスポーツ少年団があって、同世代の子は3年生くらいから始めていました。
そんなとき、幼なじみがサッカーを始めるタイミングで、「1人だと行きづらいから一緒に行こう」と誘ってくれたのがきっかけです。
私自身は空手から少し逃げたい気持ちもありましたし、幼なじみのサッカーを始める時期も重なって、自然にサッカーを始めることになりました。私は当時から身長が高く、走るのも陸上大会などでは地域で1番、県で2番目くらいに速いほうでした。
サッカーについては遊びでやる程度で、全く知識がなかったのですが、体験で参加したときにたまたま1つ上の学年の試合に出て、6点ほど取ることができたんです。それが大きなきっかけとなり、サッカーにのめり込むようになりました。
空手も県で上位に行くくらいの実力はありましたが、「これは違う世界だな」と子供ながらに感じてサッカーにシフトしました。親は空手を続けてほしかったようですが、当時の私はサッカーを選びました。これがサッカーを始めたきっかけです。
異例のスピード出世と様々な環境での経験
相本さん: 私は身体能力が高かったので、サッカーを始めてからは周りよりも早く成長できました。当時はちょうどJリーグができて10年ほどの頃で、少しずつサッカーの認知度が上がっていた時期です。
日本では2002年の日韓ワールドカップがあった頃で、サッカーという競技自体が国中で盛り上がっていました。その中で、私自身は体が大きいことや身体能力が高いことは大きなアドバンテージでした。当時の試合では走るのも速く、ボールも強く蹴れる。自分より小柄な子どもたちには追いつけない、触られないという状況でした。
ルールもまだよく分からないまま、オフサイドも知らずにトレセン(各地域の選抜チーム、全国で選りすぐりのトップレベルの育成機関)まで進むことができました。競技歴が長い子ばかりの中で、身体能力を武器にどんどん上のレベルに上がっていったのです。
その流れで、地元である兵庫県のヴィッセル神戸ジュニアユースから声をかけていただき、セレクション(練習会)に参加しました。当時は最終まで含めると5次試験までありましたが、最終的に全国から集まった約500人程の中から20名の枠に合格してジュニアユースに入団。そこでプレーさせていただき、全国大会では3位になるなど多くの実績を積むことができました。
プロを目指す中での挫折と大学進学

取材担当: ユース年代でプレーをした後は何をされたのですか。
相本さん: もともとプロを目指していましたが、怪我もありプロから直接のオファーがなかったので、進学するしかなく、地元の体育会の大学にサッカー推薦で進みました。
ただ、大学サッカーは上下関係も厳しく、クラブチーム育ちの自分にはどうも合わないと感じていました。
そんなとき、お世話になっていたトレーナーの方が、仕事の関係でブラジルのチームから声をかけられたのがきっかけで、私もブラジルのサッカー事情を聞くことになったのです。
ブラジルでの環境と文化の違い
取材担当: ブラジルでのサッカーは、日本と比べて競争の厳しさなどはいかがでしたか。
相本さん: 今のように日本人選手が次々に海外へ行く時代ではなく、当時は中田英寿さんや小野伸二さん、中村俊輔さんがヨーロッパで活躍し始めた頃でした。
そのため、日本人は「観光ついでに来ている」「遊び半分で来ている」と見られることが多かったです。
グラウンドに入ればそこは実力次第でしたが、外では洗礼を受けることもあり、例えばトレーニングで2人組を作るときに仲間に入れてもらえない、といったこともまだまだある時期でした。
取材担当: ブラジルは厳しい環境だったのですね。
相本さん: ただ、練習試合やトレーニングでいい動きをしたり、得点を決めたりすると、次の日には一気に態度が変わります。
仲良く話しかけてくれたり、パーティーに誘ってきたりと、外国人らしいフレンドリーさもありました。初めは厳しく、でも認められれば一気にファミリーのように受け入れてくれる。
日本ではなかなか考えられない文化でしたね。
神戸市でサッカースクール設立のきっかけ

取材担当: 現役を終えられてから、ご自身でサッカークラブを立ち上げられたとのことですが、そのきっかけは何だったのでしょうか。サッカーをしている中で感じたことがあったのですか。
相本さん: 当時(今から15年前)は今のようにサッカースクールがまだそこまで普及していませんでした。学校にはスポーツ少年団やクラブチームはありましたが、民間のグラウンドや公園を借りてサッカースクールを運営する例は、ほとんどなかった時代です。
現役を引退してセカンドキャリアを考えたときに、サッカースクールやクラブチームのコーチ、高校サッカーの外部コーチの仕事の話もありました。
ですが私のルーツのひとつに、ブラジルのストリートサッカーがあります。
ブラジルのストリートサッカーの衝撃
相本さん: ブラジルでは路地で子どもたちが、靴をゴール代わりにし、新聞紙を丸めて作ったボールで夢中になって遊んでいます。
上は高校生〜中学生、下は小学校1年生くらいまでの子どもたちが一緒にプレーし、足は血だらけ。それでもみんな本当に楽しそうで、しかも技術も高いんです。
それを見たときに「日本は一生ブラジルに勝てない」と思いました。これが日常であり、彼らのハングリー精神やリバウンドメンタリティはこの日常から生まれているのだと感じました。
一方、日本では小学校にはゴールもボールも揃い、クラブチームにはユニフォームや人工芝の環境が整っている。
果たしてこれが本当に良いのかと疑問に思い、様々な選択肢があった中で、当時まだ未開の地であったサッカースクールの世界に飛び込むことを決めました。もう15年前、2009年や2010年頃のことです。
クラブ運営の社会人経験から学んだこと
相本さん: 最初は大阪のサッカースクールの大手企業に社員として入りました。そこでは指導だけでなく、0から1を作る経験、つまり経営や運営、集客などクラブ運営の裏側を幅広く学びました。
この経験が自分にとって大きな財産になりました。
その後、3つのクラブで指導や運営に携わり、それぞれの特色や時代の変化を体感しました。
そうした下積みを経て「いつかは自分でやりたい」という思いが強まり、タイミングも重なったことから独立という形でクラブの設立を決めました。
「スタンドアップフットボールアカデミー」と「共育」の理念

取材担当: 今回立ち上げられた「スタンドアップフットボールアカデミー」という名前には、どのような意味が込められているのですか。
相本さん: 私自身、これまでの人生で失敗や挫折を本当にたくさん経験してきました。それでもサッカーを辞めずに続けてこられたから今の自分があります。
子どもたちにも「失敗しても、挫折しても、何度でも立ち上がればいい」ということを伝えたいと思い、「スタンドアップ=立ち上がる」という名前にしました。
また、クラブの理念として「共育(きょういく)」を掲げています。
教える・教えられるという上下関係ではなく、共に育つという意味の造語です。私自身もまだまだ成長過程であり、子どもたちと一緒に成長していきたい。その想いや言葉の意味を大切にしています。
サッカー教室の指導のあり方について

相本さん: 私が子供の頃、空手の厳しい練習で「教える側と教えられる側に優劣があること」への違和感を持ちました。
自分が指導者になったとき、上から一方的に押さえつけるような指導はしたくないと強く思っていました。
指導者である自分自身が成長し続ける姿を見せながら、選手たちの成長に寄り添って、「一緒に頑張ろう」と伝えることが、今の時代に合った指導だと思います。
だからこそ、このタイミングでクラブを立ち上げたことはもしかしたら運命だったのかもしれません。
取材担当: 今は社会的にも一方的に指導するスタイルよりも、お互いに理解し合い、共に成長する姿勢が求められていますね。
相本さん: はい。なのでそこの部分はこれからも変わらずに1番大事にしていきたいと思っています。
サッカースクールのサービス概要と特徴
取材担当: サッカークラブの具体的な概要や、利用するメリットを教えていただけますか? 他のサッカー教室と比べた特徴についてもお伺いできればと思います。
相本さん: 対象は下は4歳から、上は現在小学6年生までですが、来年からは中学生も受け入れる予定です。学年幅がとても広いことが1つのメリットです。
また、現在サッカースクールを兵庫県神戸市の3拠点で運営しているほか、御指定いただいた場所に出張して個別に指導する「パーソナルトレーニング」も取り入れています。
サッカースクールでは、集団生活の中でルールやマナー、協調性を学びつつ、原則原理や基礎の体得など主にサッカーの入り口として普及を目的とした活動をしています。
一方で、パーソナルトレーニングは向上心や高い目標を持つお子さまに個別でフォーカスして指導しています。
集団で学びたい子はサッカースクールへ、さらなるレベルアップを目指したい子はパーソナルへと個々のニーズに合わせて環境を選択できるのがメリットの1つです。
レッスン時間について
取材担当: 1レッスンは大体何分くらいですか?
相本さん: 小学生向けのサッカースクールは60分、幼児は50分が目安です。パーソナルトレーニングは100分で、個別なのでフィードバックやヒアリングの時間も含まれています。
私は指導の際に「サッカーだけやっていればいい」とは考えていません。
まずは人として成長してほしいと考えています。そのため、子どもたちとの対話の時間を重視しています。サッカースクールで対話の時間を多く設けているところはあまり多くないと思っています。
指導に込める想い

取材担当: 内面的な成長を重視されているのですね。
相本さん: そうです。私は幼い頃に学んだ武道の「守破離」の考えを大切にしています。
教えを守り、やがて破り、自分の考えを生かして社会に出ていく。
そのためには自立心が必要で、心と体の両面で成長してほしいと伝えています。
指導方法の特徴
取材担当: 具体的な指導方法で、特徴的なことはありますか?
相本さん: 今の子どもたちは昔に比べて、年齢に応じた運動神経が育っていないと感じます。社会的にも、外で遊ぶ時間が減り、タブレットやスマホ、ゲームなど家庭の中で過ごす子が多くなりました。
運動神経は走る、飛ぶなどの基本動作に必要ですが、そもそもそれができないとサッカーも上手くなりません。
ですので、まずは運動の基本動作をしっかり身につけてもらい、その上でサッカーにつなげていきます。
低年齢のうちはまずは運動神経をつくることに重点を置き、年齢が上がるにつれてボールコントロールスキルや戦術の習得、判断力の向上など徐々に指導をシフトしていきます。
運動能力の低下と課題
相本さん: 過去に実際に幼稚園や学校で指導していたとき、今の子どもたちは転んでも手をつけずに顔から倒れることが多いと感じました。
受け身が取れず、自分の力で起き上がって動けない子が増えているんです。それは公園や学校でボール遊びが禁止されていることも背景にあると感じています。
15年前と比べて同じ練習をしても、今の子どもたちはできないことが多いです。
ですので、サッカー以前の問題として「動ける体(姿勢)をつくる」ことを大切にしています。
運動神経を伸ばすには神経系を鍛えて繋げること、経験を積ませることが重要です。
そのためのメニューを子どもたちが飽きないように、遊びの要素を含みながら指導しています。
身体操作と動作改善

取材担当: ベースとなる運動能力を高めて、そこからサッカーにつなげていくということですね。
相本さん: その通りです。私は「身体操作」や「動作改善」という言葉をよく使います。運動神経には先天的な要素と後天的な要素があり、努力次第で伸ばすことができます。
私のスクールでは、まずお子さまの状態を分析し、サッカースクールでは集団として成長を促し、パーソナルトレーニングでは個別にフォーカスして指導しています。
レッスン頻度と試合機会
取材担当: 月にレッスンというのは大体何回ぐらいある形になるんですか?
相本さん: 週に1回なので、月で言うと大体4回ぐらいです。ただうちはスクールですが、数か月に1回は「対外試合」といって、他のチームと試合をする機会も設けています。
練習しかしないスクールもありますが、それだと目標設定がなくて、さすがにモチベーションの維持が難しいと思います。
私たちは全国大会を目指すというよりも、子どもたちの成長に必要な環境を常に提供したいと考えています。そのため、子どもたちには試合の中でたくさん失敗やチャレンジをしてほしいのです。
その上で出てきた課題をまたトレーニングでフィードバックすることで成長のサイクルを回していきます。
また、幼少期の頃から試合を経験することで「サッカーの試合はこんなルールなんだ」「試合に勝ちたい」という気持ちが芽生え、感性が養われていきます。
取材担当: 目標として試合があるのは非常に魅力的ですね。
相本さん: そうなんです。勝ち負けというよりは、成長の場として経験してもらうことを大切にしています。
料金体系
取材担当: 料金は年齢によって違ったりするのですか?
相本さん: 幼児と小学生で違います。また、パーソナルトレーニングは個別対応になるので、料金体系は分けています。
入会基準と受け入れ方針

取材担当: 入会時に必要な条件や、参加できない決まりのようなものはありますか?
相本さん: 特にはありません。幼児は4歳から参加できます。既存のスクール生には男の子も女の子もいますし、外国籍のお子さまもいます。
私は基本的にはオープンマインドで、今後も学年や性別問わず幅広く受け入れたいと考えています。
中には強豪チームやスクールだと入会テスト(セレクション)があり、合格しないと入れないという基準がありますが、私たちはそういった制限は一切設けていません。
スタンドアップフットボールアカデミーに入りたいと思っていただいた方を、できるだけオープンに受け入れています。
取材担当: サッカーが大好きな方なら、誰でも参加できるオープンなクラブなのですね。
相本さん: そうです。クラブの由来もブラジルのストリートサッカーにあります。
本来は日本にブラジルのストリートサッカーのような誰でも気軽にサッカーを楽しめる環境を作りたいという夢もありますが、ハード面の問題で現実的に難しい部分もあります。ですのでまずは今の環境を大事にしていくことから始めています。
今後の展望と神戸エリアの地域との関わり

取材担当: では、クラブの全体の概要は把握できました。ありがとうございます。
今後の展望や、地域社会との関わりについてのお考えを教えていただけますか?
相本さん: 今後は、まずクラブを知っていただくことを大切にしたいです。できるだけ多くのお子さまや保護者の方にスタンドアップフットボールアカデミーというクラブの存在を知ってもらいたいと思っています。
私自身、失敗や挫折を多く経験してきました。上手な子やエリートと呼ばれる子たちは、恵まれた環境で頑張れると思います。
しかし、今悩んでいる子や困っている子、頑張りたいけれどどうしたらいいかわからない子たちにこそ、このクラブを知ってほしいのです。そして、その子たちを最大限にサポートができる存在でありたいと考えています。
サッカーと人間教育の両立
相本さん: 先ほどもお伝えしましたが、私は「人生はサッカーだけでは生きていけない」と考えています。結局、どれだけスキルがあっても人としての成長がなければサッカーでも上には行けませんし、社会でも活躍できないと思います。
大前提として当クラブはサッカースクールではありますが、私にとっては「教育の場」であり、学校教育とは違う新しい教育の形を提供していきたいというのが今後の展望です。
もちろんサッカーを頑張ってプロサッカー選手になれれば素晴らしいことですが、全員がそのルートに進むわけではありません。
だからこそ、子どもたちにはサッカーを通して学んだことを社会に出ても活かせるようになってほしいと考えています。
例えば、大人になって選手にはならなかったとしても、私のように子どもが好きでサッカーが好きで指導者になりたいと思う子がいたら嬉しいです。
そうした子が将来またこのクラブに戻ってきて指導者として活躍してくれたら、世代をつなげることができます。
私はこのスクールを、単なる習い事の場ではなく家庭や学校以外での「サッカーを通して成長できる第3の教育の場」として広げていきたいと思っています。そのために、クラブの認知を広め、環境を大きくしていきたいです。
多くのクラブは「全国大会で優勝したい」「プロサッカー選手を輩出したい」といった目標を掲げていますが、私たちは少し違う道を目指しています。
サッカーをきっかけにした成長

取材担当: なるほど。きっかけはサッカーかもしれませんが、それだけにとどまらず、サッカーを通して身体能力を向上させたり、人として成長する環境を提供していきたい、ということですね?
相本さん: そうですね。人間力や人間性こそが1番大事だと思います。どれだけスキルや学力があっても、それを活かして司る心がなければ難しいと、私自身の経験から感じています。
私がもっと幼い頃にそのことに気づけていれば、今と違う未来があったかもしれません。気づけなかったからこそ目標を叶えられなかったとも思います。だからこそ、子どもたちには私を反面教師にして、早い段階でその重要性に気づいてほしいのです。
サッカー以外の価値を評価する
相本さん: 例えば、うちのクラブではサッカーがあまり上手でなくても元気に挨拶ができる子、リフティングがなかなかできなくても家のお手伝いをしっかりする子、そうした子どもたちを私は積極的に褒めています。
もちろんサッカーが上手いことも素晴らしく評価しますが、それ以上に「サッカー以外の部分でも一生懸命できること」がとても大切だと思っています。
そうしたことから、誰しもが成功体験を多く積むことで自信にもなり、成長にも繋がっていくのです。
他のクラブとの違い
取材担当: なるほど。他のクラブとは少し違う部分があるのですね。サッカークラブと聞くと「サッカーをしに行く場所」というイメージがありますが、今お話を伺うと、必ずしもサッカーだけにこだわるのではなく、子どもたちの運動神経を高めたり、人間的に成長させたいという思いがあると感じました。保護者の方にとっても、とても魅力的だと思います。
相本さん: そうやって言っていただけるとすごく嬉しいです。
取材担当: とても良いビジョンを持ったクラブだと思いました。ありがとうございます。
成長を重視したクラブ理念

相本さん: おっしゃる通り、私がよく言うのは「成功が先に来てしまうと挫折しやすい」ということです。成功しているときは良いですが、それが失敗に変わった瞬間に立ち直れなくなってしまうことがあります。
でも、成長が先にあると、努力の過程を大事にできます。だから私は「成長の先に成功がある」という考えを子どもたちに自らの手で掴んでほしいと思っています。
クラブで大事にしている言葉のひとつに「誰にでも1番になれる可能性がある」という言葉があります。1番になることが大事なのではなく、みんなが1番を目指すことがとても大切だと考えています。
今の子どもたちは現実的で、多様化した社会の中で諦めざるを得ないことも増えてきています。でも本来、子どもは夢を見て良いし、自分にもっと期待して将来にワクワクして良いと思うんです。
保護者の方たちだけでは教育に限界がある部分もあると思うので、私たちが一緒にその夢や目標の達成に向けてサポートしていきたい。その「成長を支える」という思いが、もしかしたら1番強いのかもしれません。
受け入れる子どもたちの特徴
取材担当: なるほど。では、成長させてあげたいと願うお子さまがいて、その子自身も頑張りたいという気持ちがあれば、サッカー経験や得意不得意に関わらず受け入れているということですか?
相本さん: そうですね。マッチすると思います。今クラブに来てもらっている子どもたちは、いわゆるエリートの子たちではありません。
今すでに調子が良い子、完成された子というよりも、伸び悩んでいたり、これから頑張りたい子、初めてサッカーをする子が多いです。そうした子どもたちが少しずつ成長していく姿を見るのが、私はとても好きなんです。
成長物語のフィナーレ
相本さん: もちろん0から1を作る作業にはなるので苦労や大変さもありますが、その先には子どもたち1人ひとりの成長物語の素晴らしいフィナーレが待っていると信じています。
取材担当: なるほど。その考えを大事にされているのですね。よく分かりました。ありがとうございます。
保護者・お子様へのメッセージ
取材担当: では、ここまででだいぶ分かりましたので、最後にこの記事をご覧になっている保護者様やお子さまに向けて、何かメッセージをいただけますか?
相本さん: ありがとうございます。最終的にお伝えしたいのは、もし「サッカーがうまくなればいい」という考えだけで入会を考えていらっしゃるのであれば、うちのクラブでは少し難しいかもしれないということです。
私としては、サッカーだけでなく、人として成長してほしいという思いを強く持っています。
うちのクラブには本当にさまざまなニーズのお子さまがいて、正直レベルもバラバラです。その中で大切なのは、サッカーを通じて人として成長していくことを1番に考えていることです。
これがないと、うちで続けていくのは難しいと考えています。
ですので、少しでも興味を持っていただけたら、まずは1度実際に足を運んで来ていただきたいです。サッカースクールには無料体験制度もありますので。
サッカースクールへの入会案内と体験について

取材担当: 無料体験があるのですね。
相本さん: はい。トレーニングは初心者から受け付けています。初めてで集団に馴染めないお子さまも、私たちがしっかりサポートします。まずはぜひ1度、スクールに参加してみてください。
そのうえで、お子さまの成長を見守りながら、私と保護者の方とお子さまの3者で一体となって取り組むことが、最も「共育」の理念に近い形だと考えています。
どんなお子さまでも歓迎します

相本さん: これから「スタンドアップフットボールアカデミー」を知っていただき、通っていただけるお子さまは、基本的にはどんなお子さまでも歓迎いたします。
取材担当: 分かりました。ありがとうございます。もし興味を持たれた方は、ホームページから申し込みできるのでしょうか?
相本さん: はい。公式LINEもありますし、ホームページからもご確認いただけます。ホームページには最新のお知らせや、スクール・パーソナルトレーニングの様子なども掲載しています。SNSも運営しているので、ぜひそちらもご覧ください。
取材担当: なるほど。
相本さん: お申し込みは公式LINEからまとめて受け付けています。ホームページやインスタグラムからアクセスしていただければ1番分かりやすいと思います。
公式LINE スタンドアップフットボールアカデミー
地域社会との関わりと中学校の部活動事業への参入

取材担当: 他に伝えておきたいことはありますか?
相本さん: そうですね。ひとつお伝えしたいのは、地域社会との繋がりについてです。私たちは現在、兵庫県神戸市で活動していますが、神戸市では来年2026年から中学校の部活動がなくなる予定です。
取材担当: そうなんですか?
相本さん: はい、学校の部活動がなくなり、地域のクラブに移行することになります。その移行に伴い、当クラブも中学校のクラブ活動を委託の形で行う予定です。
現在は幼児と小学生が対象のサッカースクールですが、来年からは中学生も受け入れる予定です。中学1年生から3年生まで、学年や性別を問わず参加できます。
上手な子はクラブチームのセレクションに参加してもらえればいいと思いますが、これまで部活動でサッカーをしていた子や、これからサッカーを始めようと思っている子には、ぜひ当クラブに来ていただきたいと考えています。2026年の夏頃から中学生対象のクラスを始める予定です。
中学生プログラムの目的とメリット
取材担当: 中学校の部活動がなくなるのですね。
相本さん: はい。これはコベカツという、社会問題にも関連する取り組みです。現在は市の行政としてもスポーツクラブへの移行を推奨しています。理由として顧問の先生の負担軽減や、教員不足、子供の少子化でチームが組めない問題の解消にもつながるとのことです。
来年からはサッカーだけでなく、他の競技も同じように地域のクラブに移行します。当クラブもそのタイミングで参入する予定です。
部活動プログラムの運営方法
取材担当: 例えば学校が終わったあとに、放課後に参加する形になるのですか?
相本さん: はい、その通りです。会場の学校の子も参加できますし、それ以外にも校区や学区に関係なく参加することができます。
私が特に良いなと考えているのは、幼児や小学生の子たちが卒業しても、そのまま中学生クラスに参加できることです。こうすることで、長期間にわたり一貫してサッカーを通してサポートできる環境が整います。
取材担当: それは非常に良いことですね。小学生の高学年や中学生は、年齢的にも親に相談できないことも多い多感な年頃ですから。
相本さん: そうなんです。新しい事業のお話なので、事前にお伝えしておきたいと思いました。
取材担当: ありがとうございます。
[まとめ]子どもたちの成長を本当に大切にしている神戸市のサッカースクール
取材担当: 今回、相本涼太さんの話を聞いて感じたのは、スタンドアップフットボールアカデミーが単なるサッカースクールではなく、子どもたちの成長を本当に大切にしている場所だということです。
技術や勝敗だけでなく、失敗から立ち上がる力や仲間と共に学ぶ姿勢まで、丁寧に育てている点は他にはなかなかありません。
初心者でも経験者でも、それぞれのペースで成長できる環境が整っているので、安心して挑戦できます。お子さんの「やってみたい」を尊重し、楽しみながら学べるスクールとして、ぜひ1度体験してみることをおすすめします。
新しい挑戦が、きっと子どもたちの未来に大きな自信と可能性を与えてくれるはずです。
代表 相本 涼太さんのプロフィール
相本 涼太(RYOTA AIMOTO) / 兵庫県出身
選手として各年代の選抜チームやヴィッセル神戸下部組織など様々なチームでのプレーを経験。
現役選手を引退後は、幼児~中学生年代の選手を15年間で2,000人以上指導。
自身の経験を惜しみなく伝え、サッカーを楽しみながら成長していくことを念頭に現場に携わる。
現在はクラブ代表として、サッカーを通じた人間形成への確立や人としても成長できる環境作りにも尽力している。
2023年度には小学生年代の世界大会 【ジュニアサッカーワールドチャレンジ】の国内選抜チームコーチも務めるなど、育成年代の指導経験豊富な育成のスペシャリスト。
運営者の基本情報
- 事業名 スタンドアップフットボールアカデミー
- 代表者 相本 涼太
- 電話番号 090-7542-0809
- メール standup.footballacademy.2024@gmail.com
- URL https://standup2024.net/
- 公式LINE スタンドアップフットボールアカデミー
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